53 Platinum jubilee
閑話が続くが、この時期に英国にいて、プラチナ・ジュビリー(platinum jubilee)に触れないのも嘘だと思うので、簡単に感想を記録しておこうと思う。
現在の英国元首、エリザベス2世女王の即位70年を祝うプラチナ・ジュビリー、日本でも報道されていたようだが、6月2日から5日までの4日間は祝日で国を挙げて盛大なお祝いイベントが開かれていた。バッキンガム宮殿周辺で行われていたイベントはあまりの人混みに子どもたちを連れて行く気にはなれず、直接参加したわけではないが、1週間以上前からあらゆるところでユニオンジャックやエンブレムが掲げられ、ロンドン全体がお祭り気分だった。
(5月中旬に撮影、Oxford Street)
(6月に撮影、Waterloo駅。写真だと伝わらないが時計盤もplatinum jubileeに合わせて紫色に)
それだけでなく、さまざまな場所で各種イベントが行われていて、例えば、予定が合わず行けなかったが、London Zooでは"zoobilee"と銘打ってアクティビティなどのファミリーイベントを行ったり、観光でたまたま訪れたある場所では、紙に鉛筆で色を塗って子どもたちが自分用の王冠を作れるような場所が設置してあったりした。
(ハンプトンコート宮殿。こちらでもイベントが行われていた)
そんな中、印象的だったのが、いたるところにエリザベス2世女王の顔写真や女王をモチーフにしたアイコンが掲示されたり、そうした商品が販売されていたことだ。
(エリザベス2世女王の写真入りの入れ物の紅茶)
(思わず笑いそうになった、Krispy Kreme Doughnutsのplatinum jubilee限定商品)
そもそも日本で天皇の在位〇十年をこれだけ盛大に祝うのか分からないが、仮にそうだとしても、天皇の顔写真入りの商品販売が行われるのは全く想像ができない。もちろん、歴史的な経緯の問題ではあるが、同じ君主制(Monarchy)を採用していても、(どちらが良い悪いというのではなく)英国と日本ではRoyal Familyと国民との距離感が全然違うなと改めて感じる期間だった。そういえば、イギリス人の英語の先生が、以前、純粋にRoyal Familyが好きという人も多いが、それ以上に商業的に利用できると思っている人が多いと言っていた。
それと、前学期に履修していたHealth Communicationの授業で、Pandemicには明確な終わりはない、人々がそれを意識しなくなったときが終わりだ、と2月頃に教授が説明していたときにはピンとこなかったが、ニュースでも新型コロナウィルスの報道をあまり聞かなくなったことに加え、バッキンガム宮殿にマスクなしで多くの人が詰めかけている姿を見て、英国(少なくともロンドン)ではPandemicは終わったんだな実感した。