子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

52 子どものワクチン接種(新型コロナウィルス)

日本に遅れることしばらく、英国でもようやく子どもに対する新型コロナウィルスのワクチン接種が始まり、先日、長子をワクチン接種に連れて行ったので、LTの話に移る前に、そのときのことを記録しておく。

 

まず、NHSからワクチン接種の案内が郵送で送られてくるので、接種会場・日時を自分で選んでネット経由で予約するという流れは、大人と一緒。写真の冊子が同封されており、なぜ子どもにワクチン接種が必要なのか、主な副反応はどのようなものかが書かれている。

 

 

長子は、渡英直後の予防接種でかなりショックを受けていて(詳細は下記リンクの記事を参照)、結局、指示のあった四種混合は日本でもう打っているからと打たなかったぐらいなので、今回は連れて行く前から一波乱あるんじゃないかと、どう伝えるかから悩むことに。

 

takino20.hatenablog.com

 

ただ、結論を言うと、案外素直に受け止めて、ワクチン接種会場(それもなかなか立地が悪いところなので、結構歩かせることになったにもかかわらず)に文句も言わず向かった。長子もこの1年で成長したということか。

 

接種会場は地域の保健センターのようなところで、入口付近で予約の確認を受け、個室で注射を打ち、そのまま帰れる(大人のときにあったワクチン接種後の30分待機はなし)という流れだった。時間にして30分もかからないぐらいだったが、その中で、英国らしい良い点と悪い点(?)を感じた。

まず、悪い点(?)としては、注射前のアルコール消毒なし、注射後の絆創膏もなしという、日本の予防接種を考えると少し戸惑うが、まぁ英国のサービス水準を考えるとむべなるかなといったところ。

一方、良かった点は、受付の人や注射を打つ看護師が徹底して子どもに話しかけていて、子どもから話を聞こうとしていた点だ。受付では、椅子に座っている長子に対して、スタッフが膝をついて同じ目線で、名前や生年月日を質問して、本人確認をしていた(この時点では、長子は小さい声ながらも辛うじて自分で話す)。

その後、個室に入ったところ、気を紛らわせるためのおもちゃが置いてあったり、蝶の絵が壁にあったりして、看護師がこのおもちゃで遊んでみる?とか蝶は何匹いる?と話しかけながらリラックスさせようとしていた(もっとも、この時点で既に緊張している長子はほとんど反応せず)。その後も、結局、親が受け答えをすることになったが、改めて名前の確認や何か不安なことはあるかをあくまでも子どもに尋ね続けていた。

渡英直後のGPでの予防接種は、親に対して説明、親に体抑えててと言いながら有無を言わさず注射という感じだったので、英国の中でもどちらがスタンダードなのかは分からない(GPも今の年齢の長子だったら対応が違っているかもしれない)が、子どもを一人の人間として尊重している姿勢を感じられて、とても好感を覚えた。

 

なお、長子はワクチン接種直後は大泣きしたが、その後にもらったスナックが学校でもたまにもらえる好きなものだったようで、ニコニコしながら帰宅し、特に副反応も出ることなく、無事に終わった。帰国日との関係で、2回目を英国で打ち終えれないことが少し残念。