子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

27 LT振り返り(総括)

科目ごとの振り返りはSummer Termの試験が終わってからにしようかなと考えているが、記憶が鮮明なうちに全体的なことを記録しておく。

 

以前の記事にも書いたとおり、MTは、レクチャーはオンライン、セミナーは対面という形だったが、LTはロックダウンを受け、レクチャーもセミナーも全てオンラインに変わった。オンラインで授業に参加する際は、zoomを利用するが、大学からは、可能な限り、カメラをオンにして音声はミュートにする(質問など発言したい場合にのみミュートを解除する)ようにと指示されている。

だが、実際、MTの時から、レクチャーのときは(自分も含め)8割以上の学生はカメラをオフにしている。LT開始直後の1・2月は、セミナーのときは全員カメラをオンにしていたが、3月に入ってから忙しいのかカメラをオフにする学生が増えてきた。LTの途中で母国に帰国した学生もチラホラいたようで、回線環境が変わったためにやむを得ずカメラをオフにしていたのかもしれない(実際、カメラをオンにすると音声が乱れる学生も見かけた)。いずれにせよ、黒背景に白文字で名前だけ表示されている画面がズラッと並んでいる中、問題の解説をしている講師は気の毒だった。自分がその状況で1時間喋り続けないといけないと思うと心が折れると思う。

私は基本的にセミナーの間は画面をオンにしていたが、3月後半の方になると忙しくてセミナーの準備がろくにできず、(英語力の問題で)ただでさえ低い参加具合がさらに低下していたのは、申し訳ないやら情けないやらという感じであった。

 

また、クラスメイトが参加していたグループプレゼンの話で、完全に初めて一緒のグループになった人がいたが、彼/彼女はいつも音声のみの参加でカメラを常にオフにしていたので、ついに顔を知らないままグループプレゼンを終えたと嘆いていた。これはさすがに極端な例だが、私もグループワークの間、しばしばカメラをオフにしているメンバーがいて、議論に参加しているのかどうかよく分からず、やりづらさは感じた。そのため、発言と言う形で参加できなくても、議論の間、頷いたり、表情を変える形では参加するよう心掛けるようになった(どのくらい意味があったのかは分からないが)。

 

 

また、もともと学生がいるタイムゾーンを考慮してセミナーのクラスが組まれていたが、学期の途中で母国に帰国した学生がでたり、あるいは統計/計量経済学ではセミナークラスにかかわらず各自が好きなテーマを選んでそれに基づいて新しくグループを組んでグループプレゼンをしたりする機会があったので、タイムゾーンの問題が顕在化したのも印象的だ。統計/計量経済学で、私が参加したグループはロンドン2名・ドイツ1名・シンガポール1名・オーストラリア1名という構成で、打ち合わせの時間を決めるのが大変だった。最終的にはロンドン時間朝8時とか9時に落ち着いたが、夜型の私には結構辛かった。

 

とここまでオンラインのネガティブな部分ばかり取り上げたような形になったが、総じていえば、私はこの形式もそこまで悪いとは思わなかった。移動時間を節約できるし、MTのときはキャンパスでマスク越しに話を聞くのに苦労したが、ヘッドセットで聞く方がはっきりと聞こえるし。あと、zoomで画面共有をしながらスライドを仕上げていくのも効率的だったと思う(キャンパスだと一人の画面をみんなで囲む形になるので)。

そして、何より子育てをしながらだと家からオンラインで授業に参加できるのは大きい。正直、子育てについては、ほぼパートナーに任せっきりであまり偉そうなことは言えないが、それでも家にいる分、パートナーが長子を迎えに行っている間、部屋で末子のお守りをしながら講義を聞いたりできた。

 

 

Summer Termが始まるまで4週間ほどあるが、私はSummer Termに試験が3つある。昨年と異なり、必修の政治学で試験がなく(評価はグループプレゼンとポリシーメモのみ)、試験は全てオンラインで行われるので、その分、少しは気が楽だが、しばらくぶりの試験に緊張している。祝日も終わったし、そろそろ試験勉強態勢に切り替えていかないと。