子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

16 MT振り返り①(Economics)

しばらく放置してしまい、今更感が否めないが、MTの振り返りをすると自分で言っていたので、初志貫徹しようと思う。

 

まずは、経済学。正式名称は、PP440 Micro and Macro Economics (for Public Policy)。クラスメイト達と話題にするときは、大概みんなPP440と言う。MTではミクロ経済学を扱った。

 

トピックは、市場・市場への介入・消費者行動・企業行動・市場の失敗・外部性・公共財・不完全情報とミクロ経済学のおそらく基本中の基本。以前にも書いたと思うが、必修科目ではあるが、事前に試験を受けていれば履修が免除されるという扱いなので、日本でも経済学部を卒業していれば、既に学んでいるような内容だと思う。

 

授業の基本的な流れは、ライブの授業を2時間、ライブのQ&Aセッションを1時間(いずれも録画されて後日HPにアップされる)、それを受けた課題をグループで解いて、各自が提出、翌週のゼミ(1時間)で課題の解説をするというもの。さらに、ゼミの解説だけでは不十分な人向けにHelp sessionというcollective office hoursも1時間設けられていた。ゼミ以外は全てZoomを使ったオンラインで実施。

課題は計算で価格や数量を求めるというものが多く、たまにBBCのビデオを見て、この動画で出てくる外部性について説明せよという記述を求められることがあるという感じだった。課題をグループで解くのは楽しかったが、提出した課題について個別に採点されるわけでもなく、とりあえず出せばOKという雰囲気だったのは若干残念だった(みんなまじめに解いていたけど)。

 

私にとって決して簡単すぎるということはなかったが、よく分からないなと思ったものは日本語で補えたので比較的負担が少なかった。例えば、externalityってなんだ?外部性のことか、googleでミクロ経済・外部性で検索、〇〇大学の〇〇教授の授業資料が公開されているので軽く目を通す、という感じ。

留学に来ていて日本語に頼ることには若干の躊躇いはあったが、「英語を学ぶ」ことが大事なのではなく、「英語で何を学ぶか」が大事だからと割とすぐに割り切った。

 

 

学期末には、Policy Memoの提出が求められたが、問いは、CO2削減のために環境税排出権取引がどのように有効か環境大臣に対してA4で2枚以内で報告せよ、というかなり実務的なものだったのが、印象的だった。フォントサイズ・行間の指定がされており、3枚目以降の記載は一切評価しないということで、字数制限がかなり厳しく、私も含めクラスメイト達は何を書くか以上にどう2枚に収めるかということにかなり苦労していた。なお、採点結果はまだ返ってこないが、先日のゼミで解説だけが行われ、あー、という感じだった。