子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

12 LSE・MPA MT終了

先週でMT(Michaelmas Term)が終了した、MPAでの勉強も3ヶ月経過したことになる。なんとか生き残れたと言うのが率直な感想だが、今学期は一部最終成績に反映されるものがあったものの、進級に直結するようなことはそもそもなかったので、別に積極的に何かをして生き残ったと言うわけではない。

 

履修科目ごとの振り返りは、このブログでも別途冬休みの間にしようと思うが、全体的な振り返りを。覚悟はしていたが、まずはやはり英語で苦労した。LSEMPAは留学生が多いとはいえ、多くの同級生たちは英語で学士を取得しているようで、学士まで全て日本語、仕事でも英語を使う機会はほぼなかった私は英語のできなさではワーストクラスだと思う。そして、英語のできなさから、ほとんど学力全般に対して自信喪失状態になり、学期開始からしばらくの間は本当に辛かった。

その後しばらくするうちに、少なくとも授業の理解レベルについては、同級生と比べてもそこまで劣っているわけではないと分かり、多少は安心したものの、グループワークでろくに議論に参加できず落ち込んだりと、ちょっと自信を取り戻しかけてはまた落ち込んでを繰り返す日々だった。

 

また久しぶりに学問の場に戻って感じたのは、一つのことを深く考えて理解する姿勢を失いつつあったと言うことだ。仕事では上司からも取引先からも一言で言うとどう言うことかと求められることの方が多いし、異動のサイクルも1〜2年と短いので、最初から深く理解するよりも、とりあえずその場を凌げる程度の浅い理解で満足して、もし深掘りして聞かれたらそのときに調べると言うのが癖になっていた。もちろんこうした技も必要ではあるが、腰を据えて理解を深めるというのが特にここ1・2年疎かになっていたと思うので、せっかくこうした機会を得たのだから、少なくともこの2年間は、理解を深めるというのをしっかり意識していきたい。

 

そして、一見それと矛盾するように感じられるが、今学期はその場しのぎというかはったりの力も足りなかったように思う。前述のとおり、クラスでは自信喪失状態で発言する機会を多く逃してしまったり、グループワークでも如何にも自信なさげに喋っていたように思うが、はったりでももっと自信満々で話をした方が耳を傾けてもらえたんじゃないかなと感じた。そもそも、別に同級生たちも完全に理解していて発言しているわけではなく、たまに全然関係ない話を急にし始める人もいたが、彼らは自信に満ちていた。

ちょうどいまMPAのWhatsappグループでコースでの授業の在り方がちょっとした議論になっていて、ある同級生がもっと"positive failure culture"を持つべきだと主張していたこともあってこの点もより自覚的になった。

この議論については、また機会があれば記録しておきたいと思うが、私が自分のことに精一杯な中、コースの在り方や他の同級生たちのことを考えられている同級生は本当に尊敬する。

 

新型コロナウィルスの影響で、そもそもの渡航が遅れ生活の立ち上げに苦労したとか、同級生たちと授業以外の場で交流する機会が限られていたとか、ロンドン市内観光もままならず気分転換さえできる状況ではなかったとか、言えばキリがないが、そうは言っても、自分の力不足を痛感した3ヶ月だった。

 

今回に限った話ではないが、全体的に暗いな。

 

 

LSEの校章。英語圏ではビーバーは勤勉の象徴らしい。

ビーバーのように勉強しろ!というメッセージ。

 

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