子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

39 2年目

新学期がはじまって気づけば2週間経った。
今月に入ってから一気に気温も下がり、寒くて暗くてじめじめしていて辛かった去年の冬の記憶がフラッシュバックする。といっても、キャンパス内の雰囲気は去年と全然違う。

去年は、Tier制度とかなんとか言って、キャンパス内はマスク着用(建物内でマスクをしてないと警備員に注意される)・屋内では6人以内とかいろいろ規制があり、建物内もone wayを徹底していたが、今年は、4日に1度、Covidの簡易検査を受けて建物に入るときには陰性証明を提示することとと教室内でマスクを着用することが求められているだけなので、かなり緩い(教室内でなければ、建物内でもマスクしていない学生の方が多いし、陰性証明のメールを提示しなくてもスルーされるときもある)。

日常に戻っていることを歓迎すべきなのかもしれないが、一方で、英国内の新規感染者数が3万人を超えていて、死者数も100人を超えているという報道を耳にするので、キャンパス内に溢れかえている無邪気な学生を見ると、若干の不安も覚える。

キャンパスに人が溢れかえっていると言えば、今年入学のMPA生は例年と同様90名程度のようだが、MPP生は例年の1.5倍ほどの90名程度らしい。昨年Defer(入学延期)した学生が多いようで、他の学部でも同様に定員を増やしたのか、他学部の授業の履修希望を出したら、今年は本当に申し込みが多くて、他学部生は受け入れられないと断られてしまった。

他の大学でも通常定員が200名のコースに今年は220名いるというような話を聞いたので、”学生が溢れかえっている”というのは、比喩でもなんでもなく、実際に溢れているようだ。

 

さて、2年目の履修科目だが、原則、1年目は4単位中3単位が必修で1単位分のみが選択なのに対して、2年目は4単位中1単位が必修で3単位分が選択となっている。しかも、コースによるが、他学部の学生を受け入れると案内されているものは選択可能となっていて、自由度がかなり高い。実際、同級生たちも開発学・地理学・経済学などと幅広に履修(希望)しているようだ。

今学期、私が履修しているのは、以下の3つ。

PP419 Advanced Empirical Methods for Policy Analysis
PP4J5 Fiscal Governance and Budgeting
GI414 Theorising Gender and Social Policy

これに必修のCapstone Projectがつく。

学期最初のセレモニーでがコースディレクターが、SPPは魅力的なコースを提供している、自分がこれまであまり興味を持っていなかった分野で新しい発見があるかもしれない、働きだしたら自分の専門を極めるので手一杯だから、ぜひ今のうちに新しい分野にも挑戦してほしいみたいなことを言っていた。

騙されたと思って従ったわけではないが、他学部の面白そうなコースはLTに集中していたので、MTはPPコード(SPP提供のコース)の授業を2つということになった。LTはPPコード以外の授業で固めようと思っていたが、waiting listにしか入れなかったりと、まだどうなるか分からない。

ちなみにLSEのコースはこちらで全て公開されている。これから出願を考えている人はこういったものも参考にしてほしい。

https://www.lse.ac.uk/resources/calendar/courseGuides/graduate.htm#generated-subheading8

 

 

気づけば渡英して1年経った。いまでもセミナーで話についていけなくなることはあるし、英語力が向上しましたと胸を張って言える状況では残念ながらないが、家族全員、大きな病気もなく過ごしてこれたのは本当によかった。