子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

1 LSE・MPAについて①

早くもLSEでの留学生活が5週間過ぎた。

6週間目はreading weekと言って、ほとんどの科目が授業を行わないので、ようやく一息つける(もちろん、その間も容赦なく課題やreading listsは与えられているが)。

せっかくなので、この間に多少の振り返りをしておきたいと思う。

 

まず、いま私が在籍している、LSEMPAについて。

最初の投稿の際も伝えたが、イギリスの場合、ほとんどの大学院が1年で修士号を授与する中、珍しい2年コース。新学期最初のオリエンテーションの時、Policy Makerのためのコミュニティを作ろうという発想で2000年ごろに立ち上げられたコースで、紆余曲折を経て、いまはMPP(Master of Public Policy)(※こちらは1年コース)とともにSPP(School of Public Policy)に属していると説明された。

この「コミュニティ」というのはオリエンテーションのときにたびたび言及されたワードで日々の授業の中でもそれを実感するが、それについてはまた後日詳述したい。

 

同級生は95名、約30の国と地域から集まっていて、その中でも大きなグループは中国・インド・アメリカ・チリとのことで、日本人は1人だけのようだ。男女比は4:6とやや女性が多め。ちなみにイギリス人は私が知っている範囲だといない。出国直前に聞いた話によると、多くのイギリス人は修士号を取得するためにわざわざ2年コースを選ばないらしく、例年ほぼいない、もしいたとしたら相当な変わり者という感じらしい。

何年か職業経験を積んで入学したという学生も多いが、学部を卒業してすぐ来たという学生が思ったより多い印象。この点、MPAは入学条件に職業経験は必須とされていないのに対し、同じSPPのMPPでは最低でも3年の職業経験を求めているのが如実に反映されている。MPPに在籍している知り合いの話を聞いても、MPAの方が「若い」印象。日本の大学生のノリとでもいえばいいのだろうか、正直、アラサーの私としてはギャップを感じる部分もある。

 

例年であれば、もっとソーシャルイベントやパブでの飲み会が開催され、「コミュニティ」での親睦を深めていくようだが、今年は新型コロナウィルスの影響でかなり低調だ。実際、同級生の一定数(正確な数字は不明だが、3分の1程度?)はまだロンドンに来ておらず、それぞれの国からオンラインでのみ参加しているようだ。

 

これを書いている英国時間10月31日夜には、ボリス・ジョンソン首相が会見を開き、来週から2度目のロックダウンを行うと説明している。春に行われたロックダウンと異なり、大学などの教育機関は引き続き開かれるようだが、実際にどのような影響を受けることになるかはまだはっきりとしない。