子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

37 Dissertation / Policy Paper

今週から新年度の科目履修手続きが始まっているが、2年目のおそらく一番大きな岐路はDissertation(修士論文)を書くかどうか。

 

通常の大学院のコースではDissertationを書くことは必須となっていると思うが、LSEMPAでは選択科目扱いとなっていて、Dissertationを書かないなら書かないでその分他の科目を履修すればよいとされている。ちなみにDissertationと似ているものとして、Policy Paperもある。

外形的な違いとしては、

Dissertation: 1unit 10,000 word

Policy Paper: 0.5 unit 6,000 word

となっている。

 

夏休み開始早々に両者の相違点の説明会があったのだが、参加もせず、録画されたものがホームページにアップされているとの連絡もしばらく放置していたのを9月に入ってようやく視聴した。

どちらにも共通するのは、自分で問題設定をし、調べて、書いてまとめるというpolicy makerとしての将来のキャリアに有効であること、エビデンスベースであることが必要でデータベースでも文献ベースでも可、実用的な貢献、例えば政策課題の評価や政策立案の助けになる、ことが必要である、と説明されていた。

一方で、Dissertationは、PhD(博士)の取得を考えている場合に有効、実用的な貢献に加えて学術的な貢献が必要と説明されていた。

 

その後、Dissertation/Policy Paperに関するQAセッションがオンラインであったので、興味本位で覗いてみたが、意外だったのは応答していた教授(2名)がともに学生がDissertationを書くことに対して積極的ではないように感じられたことだ。

特にそのうちの1人は、Dissertationは一人でする作業で連日図書館に籠って文献を探したりする必要がある、それが楽しめる人はいいがそうでない人にはお勧めできない、せっかくLSEにいていろんな教授から教えを受けられるに、1 unit分のそのチャンスをふいにするのはもったいない、0.5 unitのPolicy Paperの方がいいと明言していた。

そのQAセッションに参加していたのがそもそも10数名だったが、たまたまそこに参加していた友人と後でチャットをしたところ、Dissertationを書くつもりだったが今日の説明を聞いてPolicy Paperを書くことにしたと言っていた。

 

私はというと、大学のときに卒論を書かずに卒業しているので、人生で一回ぐらい論文を書いてみてもいいかなーぐらいの軽いのりだったこと、いろいろと取りたい授業を見つけたことから、いまのところDissertationもPolicy Paperも書く予定はない。

ただ、2年目に履修申請している科目の大半がSPP(School of Public Policy. MPAが所属している学部)提供のものではなく、他学部提供のものなので定員の関係等で履修が認められない可能性もあり、そうなったらPolicy Paperを書くかもしれない。

 

2年目の履修予定科目については、手続きが完了して確定したらまた改めて。