子連れLSE留学記(英国大学院留学)

2020年から子連れでLSEに留学している筆者の記録

19 ロンドン生活③

以前も書いたがロンドンではホームレスをよく見かける。近所の大型スーパーの出口には必ずと言っていいほどホームレスがいて、お釣りの小銭をくれと呼びかけている。また、地下鉄の駅構内で、楽器を演奏してチップをもらっている人もよく見かける。

ただ、こちらでの支払いは、ほとんどがGoogle payなどの非接触型決済で済むため、そもそも小銭が発生しない。渡英して4か月ほど近くたつが、1ポンド硬貨が必要で敢えて現金支払いをした数回を除くと、現金を支払いで使ったことは一度もない。

これだけ決済の電子化が進むと彼らの収入も激減しているのではないかと思っていたが、楽器演奏者の中には非接触型決済用の端末を置いている人がちらほらいて驚いた。携帯やカードをかざすと1ポンド支払えるらしい。ホームレスはさすがにそもそもその端末を買う余裕はないと思うが、楽器演奏者たちはいずれ全員非接触型決済でチップを受け取るようになるのかもしれない。

 

ロンドンでは本当にキャッシュレス化が進んでいて、先日、訪れたSouthbank Book Marketという青空古本市のようなところでさえ、支払いは全て非接触型決済だった。日本だと東京のそれなりに大きい繁盛している屋内店舗でも普通に現金払いしか受け付けないことがあるから驚きだ。 

また、ロックダウンになる前にクラスメイトと訪れたパブでは、アプリを携帯にインストールしてそれを使って注文、同時に決済も行われるというシステムだった。私の知る限り、日本ではこのようなシステムを採用している店はない。

 

こういう社会の変化は、需要が主導するのか供給が主導するのかは気になる。鶏が先か、卵が先かの問題ではあるけど、現状を変えるためにはどちらからのアプローチが有効なのか。

 

別に何か結論があるわけではないけど、街を歩いていて気になったことを備忘のために。